昔、通ってたレンタルビデオ店のおっちゃんが恋しい…
近所のTSUTAYAが潰れました…っといってもだいぶ前ですが…
レンタルだけでなく本やCD/DVD/ゲームの販売もあり重宝していたのですが突然潰れてしまった。
今から20数年前、私が子供の頃には規模は小さいがレンタルビデオ店が駅前にあり貸しレコードもしていて、そこで洋楽をよく借りていました。テレビで観たブルースブラザースに出演するアーティストのオリジナルアルバムを借りたかったのですが、そのお金もなく、ベストアルバムを渋々借りていました。
映画も当時はまだVHSです。子供にとってはLPもVHSは高級品です。少ないお小遣いをやりくりし借りたい映画も探しては店員のおっちゃんにおススメを聞いて借りまくりました。
社会人になり地元を離れ都会生活が長くなり、たまの休みに地元へ帰ってビデオ店に行くと潰れていました。
親や地元の友人に聞くと、「とうの昔に潰れとる。TSUTAYAできたってのもあるかもしれない。ビデオ店だけじゃなくて本屋も潰れとる。でもな、TSUTAYAの近くにGEOできてTSUTAYAも潰れた。潰れた思ったら、何年かしてまたTSUTAYAできた。小さい本屋やビデオ店らはいい迷惑。長いことかけて築いてきたお客さんを根こそぎ持っていかれるんやもん。堪らんやろな」
そう言われてTSUTAYAに行くとどこにでもあるTSUTAYA。面白みはない。無理にここで買う必要もなく店内散策して帰ってきました。
たしかに商品展開もできており売れ筋も置いてあるのだが、ここで買う必要はないと感じてしまうのです。
ビデオ店に通っていた頃は商品知識もない子供でしたので何を見ても新鮮でした。今は興味も薄れ商品知識を蓄えようという気持ちもない為か購買意欲が湧かない。いや…そうじゃない。何かを欲してる…
ビデオ店に通っていたのは商品だけじゃないんです。おっちゃんに会いに行ってたんです。
小汚いおっちゃんでしたが知識は凄かった。話もおもしろい。TSUTAYAやGEOには、こういうスタッフがいないんですよ。
数年後… 久しぶりに実家に帰って近所を散歩。TSUTAYA潰れとる…GEOはなんとか生きとるけど古着屋と中古携帯電話屋がメインになってる…
TSUTAYAは、どれだけ商品量が多かろうが商品力がなければレンタルと小売だけでは持たなかったのだろう。カフェ併設も売り上げのマイナス分を補うだけです。中古買取を強化したGEOの勝利かもしれない。利益率の勝利。
…とはいえ、中古もメルカリに押され気味ですね。
アメリカで生まれたレンタルビデオ店。アメリカには、もう既にありません。ネットに移行したからです。日本もそうなることでしょう。
小売業で生き残っているのは、商品を勧めることができるスタッフがいる業態です。
八百屋や魚屋も生き残ってますね。スーパーマーケットにも負けない職人いますから。
つまり、そういう人を育てるべきなんですよ。
ネットに負けない業態は人を育ててます。
利益率のいい商品を売って粗利を稼ぎ、人に還元するべきなのです。
できていないから潰れる。時代の波に飲まれたのではないのです。人を大事にしないからなんですよ。
人にやさしく…