夜遊びできるところが無い。

   私にとってカラオケほど退屈なものはない。カラオケの手拍子も嫌いだ。みんなで同じことをすることを強要されているようで居心地悪いのだ。

   どうしても歌わなければいけない場面になったら声だけ出して元気よく歌う素振りだけして誤魔化している。兎に角、音痴なので歌うのが嫌いなのだ。

 

   音楽はよく聴く。聴くのは好きだが歌うのが嫌い。鼻歌すら毛嫌いする。ライブにはよく行くが踊って聴くだけ。音痴だから。

プロの歌はヘビメタだろうが演歌だろうがソウルだろうがジャンルを問わず心地よい。素人の歌は聞きたくない。

 

   あるライブに行った際、隣の親父が歌うから「アンタの歌を聞きにきたんじゃない」といってやったことがある。横でずっとメンチ切られる羽目になった。「歌いたいなら家で聞いとけ」とも言ってやった。はしゃぐのとノリがいいを履き違えてる。まあ向こうからしてもいい迷惑だろうと思う。気持ちよく歌ってるのを邪魔されたのだから。

   ライブ中の手拍子も嫌いだ。手拍子の音が反響してリズムがズレるからだ。ついでに言うならタンバリンもやめてくれ。

   JーPOPのライブに行くとファンの間では、曲に合わせて同じ動きや掛け声をする決まりごとがあるようだ。これも嫌いだ。枠にはめないでほしい。

   だから、そういうのを求めて行く人が多いライブには行かない。

ライブもカラオケの延長線上にあるのがJーPOP。そのアーティストに合わせろや。自分でルールを作るな。

 

   あるアーティストのライブに行った。曲に合わせてマイクを観客に向ける。そこは音痴な私も歌うのだ。恥ずかしくない瞬間だ。観客みんなで歌うときだけ歌えばいい。歌うのが上手い下手で決めつけられない瞬間だからだ。歌って踊って楽しめばいいのだ。

 

   ディスコやクラブにお出かけしてた頃は音楽やファッションの情報を探しに行っていた。

今は、そういうハコが無くなってきている。寂しいね。街に出ても同じ格好した人ばかり。みんなと同じ格好しないと落ち着かないんだね。

同じ踊り、同じ格好、同じ掛け声、同じ手拍子…そのくせ集団を離れるとサボる。疲れとるやん。遊びも本気でやれよ。

みんなと同じことしなければ落ち着かないなら家でやっとけよ。

兎に角、合わせるときは合わせる。普段は各々で好きなように楽しめばいいのだ。メリハリが無さすぎる。人と見比べたり同じことをしなければいけない感覚が鬱陶しい。

  個々を尊重しましょうよ。