デス・ストランディング 考察⑤

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 考察①で、レア・セドゥさんの役柄はメリーポピンズのような「何者でもない神のような存在」でDECIMA(神)の歯車にすぎず、神と人間の世界を行き来する存在だと考察。

今回は、もう少し深く考察。

 

見た目だけで言えばメリーポピンズ。

そもそもメリーポピンズとは何者なのでしょうか?

 

メリーポピンズ

 

映画と原作ではキャラの性格が違うのがポイント。

●映画版→登場人物たちに尽くす乳母。魔法使い。ディズニーらしい女性像。

●原作版→イギリス人特有の皮肉屋の乳母。愚痴や文句も言う。

 

 

 

人物設定は、共通していて「何者でもない者」。資本家への皮肉。

映画版は、雲の上に住む何者か。

原作版は、空から舞い降りた何者か。

お金より大事なものは家族愛だというメッセージが込められている。

視覚的に魔法使いだと見せるが、そもそも何者なのかという説明は一切ない。

 

   レア・セドゥさん演じる女性には名前がないので今はあえて「傘の女(メリーポピンズ)」又は「フラジャイル(割れ物)」としておく。

考察①で先述したように「何者でもない者」。つまり、神のような存在だということ。

 

メリーポピンズが神であるなら「傘の女(メリーポピンズ)」又は「フラジャイル(割れ物)」は何者か?

小島さんがE3 2018年にてレア・セドゥさんの役柄をこのように語っていた。

「メリーポピンズのように見えて、その先にもっと凄い展開がある。メリーポピンズのその先。彼女の悲しい過去が関係している」

メタルギアでも出演された声優の水樹奈々さんも登壇し「小島作品のグロ担当」と語る。

これらもヒント。神であり人でもあるということ。

神のその先とは、神のような存在でありながらもDECIMAの能力に翻弄される人であり、DECIMAの歯車(メタルギア)でしかない。サムを翻弄させる存在だということ。詳細は後述する。

 

 まず、DECIMAの能力とは…考察①を一部抜粋。

デシマ(DECIMA)の語源はローマ神話のデキマ。中南米ではスペイン語源のデキマ。ギリシャ神話ではモイラ。諸説(そもそも伝承が曖昧)あるのですが‥‥

「運命の三女神」モイラ。「割り当て」が語源。「寿命、死、出産」とも関連付られました。

     長女:クロートー(繭や綿を糸に紡ぐ人)

     次女:ラケシス(運命の図柄を描く人)

     三女:アトロポス(糸を切る人、運命を決める)

ギリシャ神話のエイレイティアも出産の神、神々の王ゼウスの妻へーラーの子。へーラーは結婚の神。その子としてお供する産婦の役割。

今後「運命の三女神」は出てくるかもしれない…

 

   現実の歴史を振り返ってみると、女性が虐げられているのがわかる。男尊女卑の社会は「負の遺産」として人間には遺伝子に刷り込まれている。残念なことに古代から脈々と受け継いでいるのだ。魔女狩りや戦争や民族紛争も然り。

古代の神々に争いはあったにせよ、神々は性別関係なく尊重し合ってた。同性愛も許される時代でもあったわけだ。どこかのタイミングで男尊女卑という概念が生まれた。腕力で勝ち得た男社会のエゴでしかない。ゲームの世界も腕力や資本で勝つゲームばかりだ。

   以前、サウジの皇太子が女性の車の運転を解禁した。当時話題になった。良い方向に変わりつつあるのかと思った。

先日、テレビを見て衝撃を受けたのだが、その皇太子が関与したジャーナリスト殺害事件を報じていた。王子に批判的な発言をしていたジャーナリストを拉致し拷問したうえで殺害。しかも死体をバラバラにしたという報道。やってることはテロリストを変わらない。表の顔と裏の顔を持つ王子の愚行。幼稚な思考の権力者が権力を持つと恐ろしいことになる。トルコ政府や報道機関アル・ジャジーラはサウジの皇太子を批判。反皇太子キャンペーンを連日報道している。

皇太子自身は関与を否定。しかしサウジ側は殺害を否定しないという矛盾。これをきっかけに中東の雲行きが怪しくなってきた。

   悲しいニュースばかりではない。嬉しいニュースとしては武装勢力に3年間も拘束されていた日本人ジャーナリスト安田さんの解放と帰国である。帰国後、家族と会いおにぎりを食べている写真を見たときは涙が出た。ほんとうに良かった。しかしながら拘束されている間に安田さんに対してのデマや誹謗中傷をする輩が後をたたなかった。しかも自己責任論が出る始末。日本政府は解放を働きかけていたように言うが、当初テロリストとは交渉しないと突っぱねていた。実際はカタール政府が身代金を払いトルコに保護されていたということだ。日本政府は蚊帳の外。水面下でカタール政府とトルコ政府が動いていたわけだ。安田さんは一旦家族とゆっくり過ごして頂きジャーナリストとしての使命を果たして頂きたいと思う。

  ジャーナリストとは、権力の監視者だと言っていた。憲法が権力者の暴走を止めるものであるように、国民に害を及ぼさないよう監視してくれる職業なのだ。

その監視対象者がサウジの皇太子でもある。うわべでは女性を擁護し支持者を集め、裏では自分の思い通りにならない者を殺害する独裁者ということ。

安田さんのような方がいなければ虐殺や虐げられた人々に対しての拘束や虐待も知ることはできない。国が危険区域と判断し渡航を許可しない所へ命懸けで行って情報を発信してくれているのだ。それを自己責任で片付けてしまう無知な人々に憤りを感じる。

 

 

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   メリーポピンズがお金という幻想に飲み込まれた資本家に家族愛が何よりも大事だと皮肉を込めたメッセージを発した。

ジャーナリストは権力を監視し真実を報道する。ジャーナリストそのものを警戒する私利私欲に走る政治家や企業や資本家もいる。裏で何をやってるかわからない。だからメリーポピンズのような助言者やジャーナリストのような監視者は必要なのだ。

 

   レア・セドゥさんは、「フラジャイル(割れ物)」という革ジャンを着込み壊れたような傘と作業員のような鞄を持ち登場した。一見、メリーポピンズのようにも思えるが、DECIMA(ゲーム内の神)の一部であり、その組織の歯車(メタルギア)にすぎない。ジャーナリストやメリーポピンズのように告発や本質を見抜く力を秘めている優れた登場人物として描かれるであろう。

いや、情報に翻弄させる弱い立場ともいえる。

 

   監視者が他にもいるはずだ。

プレイヤーが監視者で登場人物を導くのかもしれない。これも考察①で先述している。

ストーリーが進むと彼女の過去と未来が、より糸のように時空を超え複雑に絡み合い、神と人間に揉まれながらも私達プレイヤーの心を鷲掴みにするもの悲しい堕天使のような存在と変貌を遂げるはずだ。

まるで蚕のように…

 

 

 

 

   考察①でマッツ・ミケルセンさんもデビルマンのような堕天使のような存在だと先述しました。

裸のサム、つまり、主人公の被造物のサム(サム本人から分離したサム、ノーマン・リーダスさん)やサム本人を翻弄する存在だ。

 

   人知れず事を為すのが悪魔。アダムとイブを誘惑した蛇(スネーク)ではありません。

レア・セドゥさんとマッツ・ミケルセンさんはエヴァオセロットのようなイメージ。…今のところは……

DECIMA(神)に翻弄される悲しい運命を背負った堕天使だ。

何処かの世界で2つに分離した世界の登場人物が一堂に会するのが楽しみだ!

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