アニメとゲームのクリエイターへ物申す パート2
クリエイターが作品を創造することはアニメやゲームに限らず、非常に難しく、知力と体力を使う一番難しい仕事だと思います。それを組織で作るならなおのこと。
素人からみても大変な仕事だということは作品を見れば伝わってきます。作り手の方が何を伝えたいのかを読み取ることが私達の楽しみのひとつであるのですが、もうひとつ楽しみがあります。
それは何か⁈
メッセージ性ある作品は音楽や映像を通して見ることで何気なく感じることができます。私の無知な知識を上書きしてくれるものであれば、なお良いのです。つまり、そういう作品に出会えたことで、ありがたいと感じると同時に感情をも揺さぶられ、今後の価値観をも変えてくれるのです。
映画であれば「ロッキー」「ワイルドバンチ」「死霊のえじき」「幕末太陽博」「切腹」「ブレードランナー」etc ....
音楽はクイーン、ニーナ・シモン、ボブ・ディラン etc....
本はエーリッヒ・フロム、小林秀雄、芥川龍之介、マーク・トゥエイン、ジョン・スタインベック、ハーパー・リー etc....
これは私だけのことではなく、上記のような作品を通じて何かを得られのではないかと期待して探し求めているのではないでしょうか。探しているこの過程が楽しくもあります。
本であれば買って「積ん読」になることもしばしばあります。
そして、何よりも探す過程も含めて、暇つぶしの為のものであることが重要なのです。
私のエンタメの楽しみ方は、何かを得られそうというワクワクするような期待感と、それらを探す楽しみという条件が揃った上で自分の価値観を一掃してくれるようなものに出会えたよろこびを噛みしめることです。贅沢ですね。
単なる暇つぶしでも構いませんが、心の隙間を埋めてくれるものを探しているのです。
本買って読むと関連する本が次から次と目の前に現れ、読みたい本が後を絶たなくなります。言い方を変えれば、暇つぶしや心の隙間というのは単なるこじつけであって刺激を求めているというのが正しい表現かもしれません。
それらを探し求めることで、ついでに自分の知識の糧となるのがエンタメの良いところ。例えば、映画を観ることで関連する本を手に取るのです。
ゲームやアニメも、それに関連する知識へ紐付けしているならばクソとは思わないし、きっかけをくれたと感謝します。
ゲームやアニメや映画は映像を通して社会や政治や経済の諸問題をユーザーに押し付けるのではなく、さりげなくそれら問題を映し出すことができる優れた業態だと思います。そういうテーマを直球で投げかける作品も素晴らしいが、さりげなく入れ込んだ作品も素晴らしいと思います。
昨今のエンタメは、テーマが重いと客を選んでしまうのでコメディ要素も盛り込んだバランス良い作品が愛されています。
暇つぶしとしての単調なエンタメも重要ですが、様々な問題提起要素を盛り込んだ作品に飢えている。贅沢言うなと言いたいところですが、そういう作品が今必要だと感じています。
それを実践している映像作品がNetflixやドキュメンタリー映画です。
本は学者が書いた本(歴史修正主義者、差別主義者、似非コメンテーターは除く)。
ゲームはレッド・デッド・リデンプション2です。
諸問題をさりげなく含めた考えさせられる作品に魅力を感じるのです。
こういう作品であれば長く付き合うことができそうです。