阿波の国の「実録・平成狸合戦ぽんぽこ」阿波踊り篇
阿波踊りの総踊り問題
全国ネットでも放映され田舎独特の閉鎖的な何かではないのかと思われている方もいるのではないでしょうか。いいえ、どこにでもある社会構図です。
徳島新聞系列四国放送の人気アナウンサーだった遠藤さんが徳島新聞に後押しされ市長になったのが事の発端です。
今回の影の主役でもある徳島新聞は社団法人です。地元主体の記事を多めに配し、政治や経済といった記事も切り口は鋭く良い記事が沢山あります。故に、企業に忖度しない、もの言える新聞社として地元徳島では支持を得ているのです。保守的な県民性にフィットしたのでしょう。徳島県民の徳島新聞占有率は、もはや独占といってもいい。県民への影響力は計り知れない。
あえて事件といいますが、今回の事件は、市長が総踊りの中止を促したのですが、その行為に反発し総踊りを決行した市民側との争いという単純な構図ではないのです。
アナウンサー時代の遠藤さんを知る者からすれば、どないしたんや?と思うところ。ハッキリ物言う人気アナウンサーだった人です。ラジオ番組「あんたが大将」ではリスナーの意見を聞きおもしろおかしく伝えていたあの人が…
市長になってからは市民の言うことをまったく聞かないダメ市長。市長に対する異議申し立てが非常に多いなか、また意味不明な行動をしたのです。
えらいこっちゃ!
今回の阿波踊り総踊り問題だけではなく、積もり積もった市民の怒りが爆発したのです。
「祭りまで口出しするのか⁈」
フジテレビ「バイキング」に逆オファーし自己の正当性を説得力のない言い訳じみた説明で言い出したのです。徳島市民に対しての説明以前に見ず知らずの全国ネットの視聴者に向けて自分の思いだけを喋ったのです。
元アナウンサーが公共の電波を利用し恥を晒したのです。
市民の意見を全く聞かない市長に対し怒りが頂点に達したということです。市長としてあるまじき行為の数々。幼稚な思考ですね。同じような人いますね。
小池百合子氏 (江戸のたぬき)
そもそも、徳島県人、阿波っ子でもある市長が県民性を理解していないことで引き起こされました。県民性を理解していれば中止を促したりしないはず。何故中止を促したのでしょうか⁈
迫力ある総踊りで集客を促し祭りも活気付くと思うのですが…
中止の理由の前に阿波踊りの成り立ちと県民性は直結しているということを説明します。
阿波踊り起源には諸説あり、古くは江戸時代の徳島藩への異議申立ての行列の意図を伏せる為に踊りながら城下町を練り歩いたのが発端です。今でいうところのデモ説。
徳島城の竣工を祝う為に踊った説と様々です。
一時は一揆の要因になるからと禁止されていた時期もありましたが、今も昔も庶民が言うことを聞くわけがない。
徳島藩は庶民の力を理解していたので「好きに踊れ」とあまり口出ししなかったんです。抗議・異議に寛容だったということです。この頃の庶民も徳島藩もアッパレですね。
戦時中は禁止していたようですが今もなお続いている阿波っ子伝統のお祭りなんです。
遠藤市長が中止を促した理由とは、桟敷席を主催者である徳島新聞が買い占めているからです。主催者が用意したものだから桟敷席の販売なんて最初からあってないようなもの。利益の出ない祭りを演出し主催者側だけが儲かる仕組みにして阿波踊り協会側を排除する為に市長とグルになって騙そうという魂胆がまるわかりなんですよ。詐欺の手口と同じですね。バレバレなんですよ。
遠藤市長(阿波のたぬき)に騙された!
そりゃ市民は怒る。阿波踊りを1番理解しているのは市民です。
伝統をただ守るのが保守ではありません。多様な人たちの意見を聞きながら合意形成を行い、そのルールやマナーを大切にするのが保守です。不具合が生じれば、また意見を聞き解決策を一緒に探るのです。この繰り返しが重要なんですよ。遠藤たぬきはこれをやれ!
昔から阿波っ子には保守主義が根付いてるからこそ異議申し立てをするのは当たり前。意見を聞けと言いたい。
足利義栄、大塩平八郎、酒巻和男、三木武夫、後藤田正晴。さらには実在したのか否か東洲斎写楽も阿波っ子ですね。
損得勘定抜きに弱きを助け強きを憎む。
皆で力を合わせて問題を解決するということです。
また、お上の横暴には物申すということです。
争いを避け異議を唱えるということ。
だからこそ踊るんです。
平和的ですね。強行採決なんて絶対しません。
ア ヤットサー ア ヤットサー ア ヤットヤット
ヤットサー=やっとこさ(久しぶり)
ヤット=やってます、久しぶり、
ヤットヤットはヤットサーとヤットの言葉遊び、やっとるやっとる(やってます。やってますって!)、
えらいやっちゃ えらいやっちゃ ヨイヨイヨイヨイ
えらい=偉い、しんどい(苦しい)、めんどくさい、大変なこと(えらいこっちゃ)
お上(権力)に対する皮肉を込めてます。
踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊りゃな損損。
「みんな一緒に踊ろう」と思うでしょ。実は「偉いさんも阿呆なんやから一緒に踊りましょ」というキッツイ皮肉も込められてます。
実際に生で阿波踊りを見てください。
重低音轟く和太鼓。歓喜と哀愁の篠笛。リズム刻む三味線。雅楽の壮大さを醸し出す鳴り物の鉦鼓(しょうこ)。2拍子のウネるようなリズム感が堪らないのです。ロックコンサートのウネリみたいです。迫力満点ですよ。子供の頃からこれにハマってしまいました。
これは庶民の祭りです。
今回の事件は都会からすれば田舎のことだからと他人事のように思うでしょうが、徳島新聞に媚びを売る構図は小池百合子が経団連や自民党に媚を売ることと同じ構図なのです。つまり、市民を見ていないということです。
自民党と経団連はトップが辞めないとどうしようもない状態です。腐り切っています。
徳島新聞は改めませんか!
利害関係抜きに市民に還元できるように考え直してほしい。市民に任せてこそ利益が出るのでないでしょうか。誰かだけが儲かる仕組みやめませんか!
そもそも阿波踊りには、小池たぬきと遠藤たぬきのような自分勝手な人物に対する皮肉が込められているのです。単なる盆踊りではないのです。