デス・ストランディング 考察15

FRAGILE

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フラジール(FRAGILE)フラジャイル
     レア・セドゥ(Léa Seydoux):水樹奈々

 

今回はフラジャイルのおさらい。考察⑤にてフラジャイルを取り上げているので参照ください。

↓デス・ストランディング考察⑤ 

https://gegegenobacabon.hatenablog.com/entry/2018/10/26/185557

 

考察⑤にてフラジャイルとは巨大な組織の歯車でありジャーナリストのような監視者だと述べました。

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   フラジール(フラジャイル)の過去に何があったのかを考察します。その前に…

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hulu「ハンドメイド・テイル」侍女(じじょ)の物語

原作:侍女の物語』カナダの作家マーガレット・アトウッドディストピア小説。 90年にフェイ・ダナウェイで映画化され音楽は坂本龍一が担当している。

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)

 

 

内容:架空の国家ギレアデ共和国は、近未来のアメリカにキリスト教原理主義勢力によって誕生した宗教国家。有色人種、ユダヤ人を迫害。他の宗派も認めない。内戦状態で国民は制服の着用を義務づけられ監視され逆らえば即座に処刑、あるいは汚染地帯にある収容所送りが待ちうけている。生活環境汚染、原発事故、遺伝子実験などの影響で出生率が低下し、数少ない健康な女性は、ただ子供を産む為の道具として、支配者層である司令官たちに仕える「侍女」となるように決められている。

 

トランプ大統領が誕生した際に、ジョージ・オーウェル1984年』と同様に話題になりました。つまり、デス・ストランディング同様のディストピア感です。

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

 

フラジールの背中には、大きく両手で何かを受け止めているようなマークが書かれています。下記はTシャツのデザインですが、死人(骸骨)が何か大事なものを受け止めています。この何かがキーワードになると思います。

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以下、考察という名の素人の妄想。

 

   フラジールの考察としては、上記の侍女のような虐げられた女性で、そこから脱出してきた逃亡者ではないかと予想してます。フラジールがどこから逃げているかというとエッジノットシティー(EDGE NOT CITY)。BBの脳死状態である母親がいる共同体。アメリーが囚われている場所。

この世の世界の人は、格差があり、富裕層はエッジノットシティーで悠々自適な生活をしている。環境が破壊されBTが出没する世界。人間の体も子供が産めなくなっている。富裕層は侍女と偽り性奴隷として子供を産ませている。クリフが開発した技術を奪い悪用する権力者がいる。フラジールは、その地獄のような生活から逃げてきたのではないでしょうか。

つまり、クリフも権力者に騙され殺された。クリフは彼岸を彷徨う異形の者となり復讐を企てようとしている。

   サムはダイハードマンとアメリーから囚われの身であるアメリー奪還とバラバラになっている共同体を繋いでいくことを依頼されるが一度は断ります。サムは脳死状態の母親の元へBBを届けることで両者の利害関係が一致しヘッジノットシティーへ向かうことになります。

サムは最終的に、その権力者と戦う。その権力者とは、存在しているのか否かわからない者。つまり、AIであり神。DECIMAそのものが悪ではなく悪用されたテクノロジーを怨んでいるということ。原子力エネルギーも悪用されて原爆を生んでしまいました。これはメタルギアと同じテーマ。

 フラジールがエッジノットシティーへの手引きをすることで、フラジール自身は破滅へ向かうことになる。

   フラジールとは割れ物。虐げられた者。巨大な組織の中に組み込まれた歯車。真実を告白する者。真実を伝える監視者。そしてサムの良き理解者であると予想します。

 

デス・ストランディングとは

   「共同体を繋ぐ」「人を繋ぐ」と同時に「プレイヤー間の助け合う繋がりを継続させること」を提供する教義の場です。

   つまり、ゲーム内のカイラルネットワークが繋がることでプレイヤー間の繋がりがより強力になっていく。ダイハードマン達が、そのシステムを促すことでブリッジズも巨大な組織になっていく。プレイヤーにおいてはレベルアップみたいなもので力がついていると思いきや、カイラルネットワークが強ければ強いほど嘘や欺瞞が蔓延していくわけですから難易度も難しくなっていく。これは現実のネット社会にありがちなことです。真実を見極める力と思いやりを学ぶ教義の場がデス・ストランディングということです。

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小島ゲームは、私のような素人の戯言を凌駕するストーリーになると思うので、あくまで素人の妄想とお考えください。