デス・ストランディング 考察22 クリア後の感想 世界観
世界観
クリア後の感想。「世界観」
まず、ゲームの世界観と同じ世界観の作品をピックアップします。類似点も多いので、ゲームの世界観をより理解することができるのでご参考までに。
シモン・ストーレンハーグ「エレクトリック・ステイト」
物語性やビジュアル的にも同じ世界観を彷彿させる。
(以下、book data抜粋)
1997年。無人機ドローンによる戦争で荒廃し、ニューロキャスターで接続された人びとの脳間意識によって未知なる段階に到達した世界が広がる、アメリカ。10代の少女ミシェルと、おもちゃの黄色いロボット「スキップ」は、サンフランシスコ記念市の北、ポイント・リンデンのある家を目指し、西へとドライブする。スウェーデンから現れた鬼才、ストーレンハーグが超現実的イラストレーションとテキストで織りなす、奇妙な既視感さそうディストピア。
エレクトリック・ステイト THE ELECTRIC STATE
- 作者:Simon Stålenhag,シモン・ストーレンハーグ
- 出版社/メーカー: グラフィック社
- 発売日: 2019/04/08
- メディア: 単行本
少女と行動を共にする「黄色いロボット」を「BB」に置き換え、ニューロキャスターで接続された人びとの脳間意識によって未知なる段階に到達した世界を「beach」に置き換えれば、デス・ストランディングの世界観と同じになります。
ビジュアル的にもストーリー的にも同時期に小島さんと同じ発想をしている人がいたということです。
同時代に同じテーマで描かれた映画や小説がたくさん出てきますが、ストーリー性やビジュアル的にも同じなのはスゴイ偶然です。重なるときは重なるのですね。
過去の作品では…
「ポストマン」
荒廃した世界観で物資を届ける目的意識は共通する。
「ザ・ウォーカー」
本(聖書)を探す要素は、おつかいゲーム的要素を彷彿させる。
「インセプション」
脳内宇宙へ侵入することは、個人のbeachへ侵入することを彷彿させる。
「インターステラー」
時間軸の表現は「とき雨」「老化しない」「beach」「他者との繋がり」を彷彿させる。「ブリジットの病室シーン」はアメリのbeachから覗き込んだ様子が時間軸を超えて繋がる。
ビジュアル的にも「ルーデンス」を彷彿させる。
「2001年宇宙の旅」
スターチャイルドは「サム」と「ルー」を彷彿。宇宙飛行士は「ルーデンス」を彷彿。ギミックやビジュアルも影響されている。
「スローターハウス5」「ミスターノーバディ」
時間軸を超えて行き来する複雑なストーリーは共通する。また、「スローターハウス5」の戦争シーンと「ミスターノーバディ」の病室シーンは、ある意味オマージュともいえる。
スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302)
- 作者:カート・ヴォネガット・ジュニア
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/12/31
- メディア: 文庫
今回は世界観の参考になる作品をピックアップしました。これらを観ると、よりわかりやすくなります。