デス・ストランディング 考察17

   ティーザーを今一度振り返って見てみるとBTの存在感が印象に残りますね。特に最初に公開されたティーザーでは、干潟のような場所(beach)から始まる。。。

映像は、黒い手形(BT)の目線で始まる。そのBTが干潟を這いずるように先へ進む。そこには裸のサムが横たわっている。横には臍の緒がついたままの赤ちゃんがいる。サムが赤ちゃんを抱き抱えると赤ちゃんは突然消える。サムの掌はタールのような物で汚れている。ここからの映像の目線がサムになると赤ちゃんの黒い手形だけがサムの太ももを伝い、目の前を這っていく。遠くを見つめるサム。その先の上空には何か(things)が浮いている。

f:id:gegegenobacabon:20190927011523j:image

 考察①で、BTとはビジネスタイアップだと考察しました。タイアップする意図はヒッグス率いるBT部隊と「鬼ごっこ&達磨さんが転んだ」をする際にTAG付けをしてBTの煩悩を(魂)を回収。サムもBT部隊を率いてカイラルネットワークに接続された別の世界のサムへBT部隊を放つこと。つまり、BTと業務提携することを意味するとしました。

 さらに考察⑦では、鬱屈した感情を形にした者がBTとしました。私達誰しもが成り果ててしまうかもしれない感情が劣化した者がBTであるとしました。つまりは、二面性を持ち合わせているということです。

 正式名称はbeaches things座礁したものを指すそうです。しかしながら、先述したように事柄や名称には二面性があるものが多く見受けられると思うのです。ネット上のアバターとプレイヤー。デス・ストランディングのキャラクターの名前(暗号名のように簡略された名前)、サムとノーマン、サムとプレイヤー、サムとヒッグス。サムとBB(赤ちゃん)、BBとプレイヤー、ブリジット大統領とアメリ

上記のBTの二面性でもある業務提携や鬱屈した者も同様に、その他の事柄も二面性があるのではと予想します。

 

   beaches thingsとは、座礁によって「彼岸」という場所に至ることと解釈しているのではないでしょうか。彼岸とは、悟りに至るために越えていかなければならない迷いや煩悩(欲/悩み)を川に例え(三途川とは無関係)、その向こう岸に涅槃(悟り)があるとする考えです。つまり、これまでの考察にて繰り返し記述しているBTがデス・ストランディングの教義の場へ至ること。BTという感情が劣化し、その怒りの矛先を弱者や社会からはみ出たものへ向けるネトウヨなるゴミクズが座礁することで学ぶこと。

プレイヤー自身は、サムとは一心同体。ヒッグスとサムは対称体。合わせ鏡のようなもの。

サムのプライベートルームから三途の川へ行くことができる。その三途の川は上下左右の境界が無く、海の底のような、何処でもない場所。カイラルネットワークと繋がっている別次元。

f:id:gegegenobacabon:20190927170243j:image

この三途の川で対称体であるヒッグス率いるBT部隊を他プレイヤーの世界に座礁させることができる。このシステムが上記と深く関わってくる。悪事を体験させるのです。悪事といっても座礁の設定をしておけば自動で座礁します。

また、他プレイヤーの応援やアイテムを渡すことも自動で行えます。

この三途の川システムがハデス発生装置とでも仮定しておきます。

様々なパターンのハデスを発生させたり、他プレイヤーが発生させたハデスに挑戦することができます。その中のひとつが、鬼ごっこ&達磨さんが転んだ。

 

それら教義の場が「遊び」です。ヒッグス率いるBTが座礁することは別のサムの世界(他プレイヤー)ではプレイヤー自身が座礁することでもあるのです。

悪事を受け入れて経験を積み寛容になれるかもしれませんね。他者の心遣いを按配することで人として成長することを学ぶ場がデスストランディング

 

小島監督ならびにスタッフの方々、まだ発売してませんが、良いゲームをありがとうございます。発売日が楽しみです。小島プロダクションの第二弾も楽しみにしてますよ。